Why Working Group Two?
WGTwo (ワーキンググループ・ツー)という名前に込めた想い
「変わった名前ですね」よく聞かれる質問です。少し奇妙な名前です。そこで、由来についてお話します。
1980年代中頃、通信業界ではGSM規格の開発が活況を呈していました。そのプロセスは当時のテクノロジー・ジャイアントたちの競争を色濃く現し、多くの場合、各国政府の期待と強力なバックアップに支えられていました。のちに政治的競争の様相まで帯びはじめたのは言うまでもありません。
本来の趣旨から乖離した状況を打開するため、標準化団体では「自由で公正な」競争をするという決定を下しました。各企業はパリ市内でドライブテストを実施し、そのパフォーマンス結果によって技術選考がなされたのです。
ノルウェーからはSINTEFとTELEVERKET在籍の少数の研究者が参加しました。フィヨルドの谷で多くの時間を過ごし、彼らは無線干渉を最適化するための変調方式を提案・実現していました。
結果、パリでのドライブテストでは彼らの技術が勝利をおさめました。小さなチームが業界の巨人たちを打ち負かした。それらの多くは当時のGSM標準団体のワーキンググループツーの一部より派生したものでした。
わたしたちはこの物語からインスピレーションを得ています。チームの大小にかかわらず、正しい考えを持ち、かつ目標に対してコミットできたとき、なにか素晴らしいことを達成できると信じています。
当社はTelenor研究所から誕生しました。モバイルネットワークにイノベーションを生み出さない閉鎖性があることに不満を感じた社員たちが集まり、2014年、モバイルネットワークを新しい時代に向けて再構築することを目標にしました。 2017年、TelenorはWorking Group Twoの可能性を見出し、DigitalAlphaとともに当社を独立させました。
2021年、わたしたちの目標は変わりません。モバイルコアをシンプルかつリーズナブルな価格で提供し、顧客やパートナーが新たな価値を創生できるような、プログラマブルでオープンなプラットフォームとしていくことです。そしてなにより、テレコム業界に革新性をもたらすことができれば本望と考えています。
GSM Working Group 2, the Radio sub-system for GSM.
Torleiv Maseng (トルレイブ・マセン)が背負うUE